【医師向け】遠隔読影のススメ

医師向け

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こんにちは!

今回は遠隔読影のお仕事について解説します。

遠隔読影は医者が医師免許をいかして業務委託契約ができる数少ない仕事の一つです。

産業医を業務委託契約で行っている先生は多いですが、遠隔読影はあまり聞かないですよね。

放射線診断科の先生しかできないと思っている方も多いみたいです。

実は消化器内科医である私の収入源の1つにもなっているので、興味ある方にはオススメです。

簡単に説明していきますね!

遠隔読影とは

遠隔読影とはその名の通り、医療画像の読影を遠隔地にいる医師が行うことです。

医療機関で撮影された放射線画像検査を外部の医療機関や、遠隔画像診断支援サービスを提供している企業に送信し読影してもらうシステムです。

遠隔画像診断は自施設に読影できる医師がいない場合や読影に自信がない場合、外部の専門医に読影してもらうことで検査の稼働率を上げることが出来ます。

医療機関にも上記のメリットがありますが、医師としても遠隔で読影できるため、自宅のパソコンなどを使って読影することで家にいる時間を有効に使うことが出来ます。

このように、遠隔読影には医療機関、医師の双方にメリットがあります。

誰にでもできるの?

さて、遠隔読影をやってみたいとは思ったものの誰でもできるのかが気になりますよね。

当然ながら遠隔読影に回ってくる画像は、一定以上の専門性がないと読影できない画像になるため専門医資格の有無は重要になります。

初期研修が終わってすぐに自信を持って読影できる画像はさすがにないですよね。

真面目にキャリアを積んだ人ができる副業の1つといった感じでしょうか。

ちなみに検査の割合は以下のようになっています。(2019年度のデータ)

種類割合
CT/MRI45.6%
RI(PET-CT含む)0.4%
単純写真(胸部)32.1%
単純写真(消化管造影)16.0%
単純写真(マンモグラフィ)3.9%
その他2.2%

(上記はデータはhjr_02_02.pdfより引用)

当然ながらCT/MRIが多いですね。

ちなみに私は消化器内科医なので消化管造影検査や腹部エコー検査などをよく読影しています。消化器病専門医という資格が力を発揮する数少ない場面ですね笑

放射線診断専門医の先生が最も需要があるのは当たり前ですが、呼吸器、消化器なども仕事は多そうですよね。

件数は少ないかもしれませんが、循環器内科(冠動脈CT等)、神経内科(脳ドック等)、眼科なども割と求人は見かけます。

専門医をお持ちの先生は上記以外の科であっても募集があるかどうか調べてみても良いかもしれませんね!

遠隔読影のメリット

働き方の自由度が高い

最大のメリットはこれだと思います。画像さえ見られる環境があれば良いので、自宅や勤務先の休憩時間など、いろいろな場面で読影をすることが出来ます。

近くに医療機関が少ないような地方に住んでいても、ネット環境とパソコンさえあれば良いのでありがたいですよね。

ちなみに私は主に子供が寝てから夜に自宅で行っています。

一日に読影する件数もある程度融通が利くので、依頼元に迷惑のかからない範囲であれば毎日10分程度で終わる量などに設定することも可能です。また毎日やらなければいけない訳でもありません。

忙しい先生でもそれくらいなら続けられそうですよね!

画像を読む機会が増える

これは実はかなりありがたいです。

放射線診断科の先生のように本業で画像を読んでいる方は別ですが、消化器内科医は日常的にバリウムの画像を読むことは実はそれほどありません。

勤務する施設によってはほとんど機会のない所もあると思うので、そのような施設に異動になったとしても仕事として続けられるのは良いことですよね!

ちなみに消化器内科医の先生には以下の2冊をオススメします☆

どちらも私は常備しています。


これなら見逃さない!胃X線読影法虎の巻 シェーマ+内視鏡像+病理像で一目瞭然! [ 中原慶太 ]


胃X線検診のための読影判定区分アトラス [ 日本消化器がん検診学会胃X線検診の読影基準に関する研究会 ]

2冊ともとても重要な内容が多いので是非買ってみてください。

重要ポイントであるH.pylori感染胃炎の胃X線診断についてはマスターできるかと思います。

業務委託契約になる

遠隔読影は基本的に業務委託契約となります。

一般的な医師のバイトは当然全て給与所得なのでこの点は大きく異なります。

給与か業務委託かというのは①時間の拘束、②代替性の有無、③管理者の有無、④成果報酬かどうか、⑤材料、用具等の提供の有無などから総合的に判断されます。

遠隔読影は①時間の拘束はなし、②他人でも代替可能な業務、③管理者は無し、④成果報酬、⑤PCやネット環境は自分で用意する、などの観点から業務委託契約となります。

業務委託契約で得られた収入は事業所得or雑所得として申告することになります。

また、会社を作って会社で請け負うこともできます。

個人でやるか、法人でやるかなどは人によってメリットデメリットがあるので気になったら相談してください!

私は法人の事業の1つとして行っています。

遠隔読影のデメリット

資格が必要なことが多い

これは前述しましたが、専門医が必要となるケースが多いです。

最低限の能力は担保されていないと依頼する側も怖いと思うのでこれは仕方ないですね。

放射線診断専門医だけでなく、消化器、呼吸器、産科、眼科など様々な科で募集はありますので、自分に合う求人があるかどうか探してみてください。

納期がある

これは当たり前ですが、読影納期があります。会社によって異なりますが、依頼されてから2-3日以内に読影する必要がある場合が多いようです。

旅行に行くのにパソコンを持ってくるのを忘れてしまった、など依頼元の迷惑にならないようにしなければなりません。

どんな仕事もそうですが、予定のある時はあらかじめ伝えておかないといけないですね。

仕事の探し方

これは簡単ですが、googleの検索などで「遠隔読影 医師募集」などと検索してみましょう。

遠隔読影を行っている企業は少なくとも数十社あり、それぞれが読影医を募集しています。

募集要項は企業によりますので、面倒ですがそれぞれ確認していく必要があります。

また、大手のドクターネットはケアネットというポイ活サイト()でよく募集を行っています。

現在(2024/12/11)は以下のように産婦人科の先生が募集対象ですね。

このように色んな科の先生が募集されますので、自分の専門とタイミングが合えば応募してみてください。

ちなみに私もケアネット経由で応募して仕事を始めました。

もしケアネットにまだ登録していない方がいたら、以下のURLから登録すると今なら1,000pt貰えるのでやってみてください☆

医師紹介キャンペーン|医師向け医療ニュースはケアネット
ここから新規会員登録でポイントをプレゼント!【医療情報サイトCareNet.com公式】医師紹介キャンペーン

また、医師転職ドットコムでは読影求人が多数あります。遠隔読影が相談できるものもあるようでしたので、下記リンクから参考にしてみてください。

以下に読影医募集を確認できた会社を羅列しておきます。今も募集しているかは問い合わせて確認が必要かと思いますが参考までにどうぞ。

  • ドクターネット
  • ホスピネット
  • SEM
  • RaPID
  • MDM
  • HESEL
  • YKR

まとめ

遠隔読影は専門医資格が必要なことが多いですが、個人、法人で業務委託契約が結べるためメリットも大きい仕事になっています。

自宅での時間を有効活用したい先生などには向いていると思うので、是非始めてみてください!

今回は以上になります。

お役に立ちましたら幸いです。

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