私のバイト医時代:内科医が語る自由と現実

医師向け

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こんにちは。いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。

医局人事を外れた後のキャリアについて、多くの方からご質問をいただくことがあります。中でも「バイト医(非常勤医)って実際どうだったの?」という声は少なくありません。

私自身も医局人事を離れた後、このバイト医という働き方を経験しました。

そこで今回は、私自身の体験を踏まえ内科医としてバイト医(非常勤医)として働いていた時期の「自由」と、その裏にある「現実」について、できるだけ具体的にお話ししたいと思います。

これからキャリアを考える先生方や、新しい働き方に興味のある方にとって少しでも参考になれば幸いです。

私はあくまで短期間にとどめるのであればバイト医としての働き方はありだと思っています。

バイト医の厳しい現状についてはこちらの記事も↓

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なぜバイト医という道を選んだのか

私が医局を辞め、バイト医という働き方を選んだ最大のきっかけは、第一子の出産後に育児と医局での当直勤務との両立が想像以上に困難だと痛感したことでした。

もちろん医局の先生方や同僚にも相談し、できる限りの配慮はしていただいていました。しかし、消化器内科の当直や時間外のオンコールは、子育てをしながらではどうしても家族への負担が大きく、このままでは仕事も育児も中途半端になってしまうのではないか、何より自分自身が心身ともに疲弊してしまうという強い危機感を抱いたのです。

「もっと時間に融通が利き、育児と両立しやすい働き方はないだろうか」――そう真剣に模索し始めたとき、バイト医(非常勤医)という選択肢が現実的なものとして浮かび上がってきました。

バイト医であれば、勤務日数や時間、当直の有無などを自分でコントロールしやすくなります。まずは「育児と仕事を両立できる時間と場所の自由」を確保したいという切実な願いが、この道を選ぶ一番の理由でした。

それに加えて、医局特有の人間関係や慣習から一度距離を置きたいという気持ち、そして新しい環境で多様な医療に触れながら、自身の経済的な将来設計も見据えたいという以前からの思いも、最終的にバイト医という働き方を選ぶ後押しとなりました。

バイト医として感じた「自由」

バイト医の最大の魅力は、やはりその「自由度の高さ」に尽きると思います。

  • 働く日時を自分で選べる 週に数日だけ働く、特定の曜日は休む、午前中だけ働く、逆に毎日ガッツリ働くなど、自分のライフスタイルや目標に合わせて勤務を柔軟に調整できました。これは医局時代には考えられなかったことで、家族との時間や趣味、自己研鑽の時間を確保しやすくなったのは大きなメリットでした。長期の休みを取って旅行に行くことも、仕事の調整さえすれば容易に可能でした。
  • 勤務地を選べる 通勤時間やアクセスの良さ、興味のある医療分野、職場の雰囲気など、自分の希望である程度勤務先を選べます。私は都内の複数のクリニックや中小病院で経験を積むことで、それぞれの良い面、大変な面を知ることができました。これは東京に住んでいるというメリットもあるかもしれません。
  • 比較的高い時給 一般的に、常勤医と比べて時間あたりの給与が高い場合が多いです。もちろん、スキルや経験、勤務条件にもよりますが、効率的に収入を得られる可能性が高まります。これにより、将来への投資資金を貯めやすくなりました。
  • 業務範囲の明確さと精神的な余裕 多くの場合、契約に基づいた診療業務に集中できるため、医局時代にありがちだった会議の準備や雑務、研究、教育といった業務から解放されました。これにより、目の前の患者さん一人ひとりに集中でき、精神的な負担も軽減されたように感じます。

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無視できないバイト医の「現実」

しかし、その輝かしい「自由」の裏には、当然ながら厳しい「現実」も存在します。これらを理解しておくことは非常に重要です。

  • 雇用の不安定さ バイト医は基本的に有期雇用契約です。契約期間が満了すれば、次の仕事が自動的にあるとは限りません。景気や医療機関の経営状況によっては、突然仕事が減ったり、なくなったりするリスクもゼロではありません。常に新しい勤務先を探す努力や、アンテナを高く張っておく必要がありました。これにはX(旧Twitter)がとても役に立ちました。
  • 福利厚生の薄さ 常勤医であれば当たり前の社会保険(健康保険・厚生年金)は自分で加入手続きをするか、国民健康保険・国民年金になる場合が多いです。もちろん、有給休暇やボーナス、退職金制度も基本的にはありません。病気やケガで働けなくなった場合の収入保障も自分で備える必要があります。確定申告も自分で行う必要があり、最初は戸惑いました。これは法人を作ることで多少緩和されましたが。
  • 専門性の維持・向上の難しさ 医局や大きな病院にいれば、カンファレンスや勉強会、指導医からのフィードバックなど、専門性を高める機会が日常的にあります。しかし、バイト医になるとそうした機会は自分で積極的に作らなければ得られません。意識して学会に参加したり、最新の知識をアップデートし続けたりしないと、スキルが陳腐化してしまうリスクを感じました。
  • 孤独感と責任の重さ 特に小規模なクリニックや一人当直の場合、院内に相談できる同僚医師がいない状況で、全ての判断を自分一人で下さなければならない場面も多くありました。これは非常に責任が重く、寂しさもあり、精神的なプレッシャーを感じることも少なくありませんでした。
  • 環境への適応力と人間関係 勤務先が変わるたびに、そこの医療システム、使用している電子カルテ、スタッフとのコミュニケーション方法などを短期間で覚え、適応していく必要がありました。人間関係もその都度構築していくため、コミュニケーション能力や柔軟性が求められます。この過去ツイもネタではありません。

私が実践した対策と心構え

このような「現実」と向き合いながら、私はいくつかの対策を意識していました。

まず、最初は複数の医師紹介エージェントに登録し、常に複数の案件情報を得られるようにしていました。一つのエージェントに偏らず、担当者との相性や紹介案件の質を見極めることも大切です。また、医局時代の先輩や同僚、バイト先で知り合った医師との繋がりも大切にし、情報交換を密に行うことで、良い案件を紹介してもらえたり、困ったときに相談に乗ってもらえたりすることもありました。

X(旧Twitter)でもたくさんの医師仲間に出会えました。

税金や社会保険については、最初は戸惑うことばかりでしたが、専門書を読んだり、友人の医師や税理士に相談したりして知識を補いました。これは後の法人化にも役立っています。

そして、空いた時間を有効活用し興味のある分野のオンラインセミナーに参加したり、論文を読んだりして、できる限り知識のアップデートを心がけました。

このツイートもあながちネタではありません。人との繋がりは本当に大切です。

バイト医という働き方を考えている方へ

バイト医は、自由度が高く、自分のペースで働ける魅力的な選択肢の一つです。しかし、その自由を享受するためには、相応の準備と自己管理能力が不可欠です。

  1. 目的を明確にする: なぜバイト医を選ぶのか(収入アップ、プライベートとの両立、特定の経験を積みたいなど)、目的をはっきりさせることが重要です。目的によって選ぶべき案件や働き方も変わってきます。
  2. 経済的基盤の準備: 収入が不安定になる可能性も考慮し、少なくとも数ヶ月分の生活費程度の貯蓄があると精神的に安心です。意外と不安になって働きすぎてしまう人も多いです。
  3. 情報収集能力と行動力: 信頼できる情報源を見つけ、積極的に情報を取りにいく姿勢が大切です。良い条件の案件は早く埋まってしまうこともあります。
  4. 自己管理能力を高める: 健康管理、スケジュール管理、金銭管理はもちろん、モチベーションの維持も含め、全て自分自身で律していく必要があります。

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まとめ

私のバイト医時代は、文字通り「自由と現実」を肌で感じる日々でした。時間的な自由や多様な経験を得られた一方で、雇用の不安定さや自己研鑽の必要性を痛感しました。

しかし、この期間に得た経験、例えば多様な医療現場への適応力、時間管理能力、交渉力、そして何よりも「自律的にキャリアを築く」という意識は、その後の私の医師人生、そして現在の経済的自由へと近づくための大きな財産となったことは間違いありません。

この記事が、これからバイト医という働き方を考えている先生方にとって、少しでも具体的なイメージを持つための一助となれば嬉しいです。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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