今年も専門医試験まで約2か月になりました。
せっかくなので内視鏡専門医試験の勉強法について書きます。
以下の勉強をきちんとやれば誰でも受かると思います。
まず前提として、消化器内科医であれば半数以上の先生は過去問のみで合格する内容かと思います。
これから書くのは100%合格するために私がやった勉強内容になります。
最後のおまけの理解が最重要ですので確認してください。
過去問
これは流石に当然ですね。
全員やっているんじゃないかと思います。
問題自体はそれほど難しくはないのですが、全く同じ問題が出るとも限らないのできちんと解説も読みましょう。
消化器内視鏡ハンドブック
消化器内視鏡ハンドブック改訂第2版 [ 日本消化器内視鏡学会 ]
消化器内科医であれば読むのは総論だけでいいです!
他科の先生は全部読んでください。
総論はここの内容が完璧ならほぼ全問解けると思います。
自分の1度目の試験ではこの本を読んでいなかったせいで総論を間違えまくりました。。
穴があくくらい総論を読んで、自分なりにノートにでもまとめましょう✨
胃と腸2022年5月号増刊号主題図説「胃と腸」画像診断用語集2022
文字通り胃と腸についてはほぼ網羅されています。
病理画像もあるので、一通り疾患と画像を結びつけておきましょう
各種ガイドライン
こちらは内視鏡学会のホームページにリンクが載っているので特に買う必要はありません。
消化器内科的にはほぼ常識だと思うのですが、内視鏡洗浄と早期癌の内視鏡治療適応についてはこの内容をまとめておいてください。
KaLib
毎月2問ずつ更新される日本消化器内視鏡学会雑誌の過去問が見られます。最新の問題になるので必ず確認しておきましょう。
以上です。買う本は3冊で十分です。
もし消化器病専門医も一緒に受ける方がいれば、少々お高いですがこちらもおすすめです。
辞書的な使い方になりますが、疾患の診断基準から治療、予後まで全て一冊でまとまっておりあると便利です。
おまけ
毎年ほぼ同じ疾患やテーマから問題が作られているので、以下に列挙する内容については一つ一つ完璧に理解しておいてください。これがわかっていれば受かります。ただ勉強するだけです。
わからないことがあれば聞いてください。
総論
画像強調内視鏡の分類
色素内視鏡の分類
内視鏡の洗浄法(過酢酸、グルタラール、フタラールなど薬剤も含めて)
内視鏡のトラブルシューティング
内視鏡の禁忌
小児内視鏡の施行法
抗凝固薬の中止について
鎮静薬の特徴、Ramsayスコア
止血法の種類、特徴
JEDの目的
食道・胃
咽喉頭の解剖
逆流性食道炎
バレット
食道裂孔ヘルニア
食道乳頭腫
顆粒細胞腫
好酸球性食道炎
食道扁平上皮癌のリスク因子(メラノーシスなども)
アカラシア
食道静脈瘤(RC3つは頻出)
薬剤性食道炎
食道カンジダ
EGJの場所
萎縮性胃炎
MALTリンパ腫(LELの画像など)
A型胃炎
カルチノイド
GIST LECSの適応
胃底腺型胃癌
ラズベリー型胃癌
アニサキス
GAVE、DAVE
胃石
食道癌、胃癌
十二指腸・小腸
SMT
濾胞性リンパ腫
球部瘢痕 ridge formation
クローン病
小腸血管拡張の治療
カプセル内視鏡の適応、禁忌
大腸
憩室出血
直腸潰瘍
虚血性腸炎
鋸歯状病変
LST-G、LST-NG
大腸癌
ポリポーシス(PJP、FAPなど)
リンチ症候群
カルチノイド
ステントの適応、禁忌
ベーチェット病
単純性潰瘍
潰瘍性大腸炎
Collagenous collitis
腸炎(カンピロバクター、エルシニア、クラミジア、大腸菌、アメーバ)
偽膜性腸炎
MPS
腸管気腫症
胆膵
AIP
PSC
膵嚢胞性病変(IPMN、MCN、SCN、SPN)
膵癌
プレカットについて
ESTとEPBDの違い
EUS画像、EUS内視鏡について
PTCS、POCSについて
膵管ステントについて
急性膵炎後のWONに対する内視鏡治療適応
ERCP後膵炎
胆管炎
乳頭部腫瘍、内視鏡的切除適応
輪状膵
以上です!
これを見た皆様の合格を祈っております。
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