こんにちは。
2023年のある日、バイト需給の崩壊によりスポットバイト医が生存できない環境になりました。
今回はそれにより職場環境が変化した人達のお話です。
まず私が医局人事を抜けたのは約1年前で、休日にバイトを自由にできるようになったのが1年半くらい前からです。ただのバイト医を経て現状はほぼクリニックの勤務医(週5勤務+副業)に落ち着いています。
1年半前はまだワクチンバイトも全盛期であり、フリーランスを羨む勤務医がたくさんいました。勤務医でも週1の研究日と休日に隠れてバイトに行って、月100万稼いだなんて人もいました。
ほとんどの勤務医は当時と何も変わりないと思いますが、スポットバイト全盛期にフリーとなったバイト医たちは今何をしているのでしょうか。
「週5で9時17時で年収3,000万!」への憧れ
「週5で9時17時で年収3,000万!」は私が初めてのバイト先で出会った先生が目標としていた数字です。Twitterでもこの数字は散見しました。
これを実現するためには一年が約50週間とすると1週間に60万稼ぐ必要があり、日給12万が求められます。当時は実際にできていた人たちもいました。それに憧れてバイト医になった人をたくさん知っています。
当時は急募の仕事(特にコロナ、発熱関連)は時給がかなり高く、直前まで待っていればおいしい仕事がたくさんありました。
今では急募バイトでも12万以上など稀です。スポットバイトで生きていたドクターは突然の流れの変化にかなり戸惑いました。この流れができたのがコロナが5類になりそうというニュースが出たあたりからです。2023年にくらいからですかね。
往診バイトで食いつなぎ、ついに常勤へ
バイトの時給が下がっていくというのは、後ろ盾のないバイト医にとってはかなりの不安材料になります。先行き不安を覚えた医師は常勤先を探し始めました。
一部の医師は往診バイトも始めました。インセンティブ制で働くと普通の当直と比較してもかなり稼げました。しかしこちらもコロナの5類化により募集枠も減り、今は安定して仕事にありつくのは難しい状況になっています。
つまり現状では「週5で9時17時で年収3,000万!」を実現するのはスポットバイトのみではほぼ不可能になりました。むしろ急募の案件が少なすぎて、バイトにありつくことすら困難で普通の勤務医の方が稼げるまであります。
その結果、私の周りのバイト医は絶滅しました。
バイト医はどうするべきか
絶滅した結果どうなったかというと常勤に戻った人が多いです。これは好みですが、個人的には定期非常勤の掛け持ちでもよいと思います。気に入られればいつでも常勤の話は降ってきます。
ただこの世界はコネが大事です。
コネがある人はコネを使って就職しましょう。
ない人はまず下記のサイトに登録します。スポットではなく定期非常勤、もしくは常勤で登録します。
3-4社くらいはあった方が良いです。比較が必要なので。私見ですが上2つはマストです。
医師の給与所得だけを求めて週4~5で働く場合、おすすめは【定期非常勤×4~5】or【常勤週3+定期非常勤1~2】です。副業がある人は余力を残しましょう。
そして職場では一生懸命に働きましょう。当然ですが事務の方や看護師さんなど、職員さんとは仲良くしましょう。
働き方についてはこちらの記事でも説明していますので、参考にしてみてください↓↓↓
時代は瞬発力→人間性
急募の仕事にいかに早く気づいて応募するか、という瞬発力が収入に直結する時代があったのは事実です。
ただこれは冷静に考えると異常な世界ですよね。当然のように長続きしませんでした。
今は長く働いてほしい、この人は信用できると思ってもらえるような人間性が重視されます。
そんなの当たり前だろと思われるかもしれませんが、医者は変わり者が多いです。なぜか他職種に偉そうな人がいるんですよね。
驕ることなく真面目に働いてください。みんなが気持ちよく働ける職場が一番なのは言うまでもありません。
医師免許があって仕事がなくなるということはないでしょう。ただ、楽しく適度なやりがいを得ながら長く働くには医者としての能力とともに自分の内面を磨くことが大切なのではないでしょうか。
参考になりましたら幸いです。
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