【医学生、研修医向け】消化器領域のオススメ参考書

医師向け

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こんにちは。

今回は消化器内科医から見た、医学生や研修医でも読みやすい、読んでほしい消化器領域の参考書を紹介します。

研修医であれば全部読んでほしいですが、医学生のうちは国試の勉強の方が大事ですので消化器に興味がある方だけ読んでくださいね。

ちなみに研修医がよく買うレ●デントマニュアルは消化器のものはわかりづらくおすすめしません。

消化器全般

レジデントのための腹部画像教室

画像診断はこれ一冊でいいくらいです。消化器領域の疾患だけでなく、婦人科や泌尿器の疾患についても解説されています。臨床では当然そのような疾患に出会う場面もありますので、これを読んでおけば腹部CTは怖くなくなります。

ただ、やや難易度が高いのでわからなくてもあまり悩みすぎず通読するようにしてください。友達同士で相談しながら読んだりしても勉強になります。

主に救急外来で役に立つ知識が多く、読み終わるころには若手の上級医より画像がわかるようになっているかもしれません笑

ブラッシュアップ急性腹症 第2版

こちらも主に救急外来で役に立つ本です。腹痛の患者さんが運ばれてきた場合の検査の進め方や鑑別疾患の挙げ方、診断のつけ方までの流れがわかるようになります。

自分はまだ若手のころにこれの第1版を読みましたがとても役に立ちました。

腹痛診療が楽しいと思えるようになる素晴らしい本です。ぜひ買ってみてください。

Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 内分泌・消化器編

会話形式になっていて読みやすいです。内容は割と深く、研修医には難しいところもあるかもしれませんが、消化器内科医からすると理解しておいてほしいレベルです。

内分泌分野もセットで学べてお得です笑

病気がみえるvol.1 消化器

これは医学生ならほとんどみんな持ってますかね。研修医でこれを読んでいると馬鹿にされることもありましたが、正直自分の専門科でなければこの本に書いてあるレベルの知識もない人が多いと思います。

研修医でも消化器志望でなければとりあえずこの本の知識があれば十分ですので、捨てずにとっておきましょう。

肝臓に興味がある方へ

改訂5版 必ず役立つ! 肝炎診療バイブル: 研修医・レジデント必携

もし肝炎の治療を知りたい方がいたらこの本をおすすめします。HBVやHCVの治療は変化が早く、消化器内科医でないとよくわからないことも多いと思います。

特にHCVについてはほとんど治らない病気であったのが、DAAs(direct acting antivirals)の出現で治って当たり前の病気に変わりました。さらにそのDAAsも新薬が次から次へと現れ、第一選択薬がすぐに変わってしまい私も苦労しました。

今後もさらに変わっていくかもしれませんが、とりあえず現状の理解という点ではこの本で十分かと思います。もし興味があれば読んでみてください。

内科全般

研修医のための内科診療ことはじめ

昨年出版された新しい本です。つい最近私も読んでみましたが、これは研修医の頃あったら良かったなと思う内容でした。消化器領域だけでなく、内科全般において実践的な知識をつけることができます。図も多くわかりやすいです。

ただ一冊だけではやや知識不足になる部分もあるので、ほかの本との併用が望ましいかと思います。

とても良い本であることは間違いないです。

ジェネラリストのための内科診断リファレンス: エビデンスに基づく究極の診断学をめざして

これは自分が研修医の頃とてもお世話になりました。とても分厚く、基本的には辞書的な使い方にはなりますが各項目で新しい発見ができて買って損はない本だと思います。

他の本とは方向性が違いとても面白いので、是非一冊手元に置いておいてください。著者が卒後12年目でこの本を書いたというのに驚きです。

③内科レジデントの鉄則 第3版

当直ではこの一冊だけあれば大丈夫です。外来や病棟で困ったらどうしたらよいかがわかります。

呼ばれたらこの本を持って行って、読んで考えてから上級医に相談しましょう。だいたい大外れはないアセスメントになっているはずです。

④ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第2版

研修医の頃の救急外来や3年目になってからの内科外来など、様々な場面でこの本に助けられました。若手の頃はずっと外来のお供として活躍してくれた名著です。

現場でとても役に立つ本です。内科医になるのであれば必ず買っていただきたいと思います。

⑤輸液ができる、好きになる

「あなたの体液量はどれくらいかな?」など一見初学者向けなタイトルなのに、実際はとても難しい内容になっています。

「より理解を深める!体液電解質異常と輸液」という本を少しわかりやすくしたような本ですが、それでもかなり難しいです。ただ知っておいた方が良い知識であることは間違いないので、どこかのタイミングでは一読してください。

研修医1年目で読んで理解できなければ2年目でまた読みましょう。そんな感じの本です。

ちなみにこちらも載せておきます。自分は研修医のうちに読みましたが、かなり難易度は高めです。

まとめ

以上です。内科全般の方が多くなってしまいました笑

正直研修医のうちは消化器に特化した本よりも、内科全般についてまとまっている本を読んでおき、詳しく知りたい病気に出会ったときに「病気が見える」でも何とかなるんじゃないかと思います。

それ以上の知識が欲しければ「Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 内分泌・消化器編」を読んだり、上級医に質問したりしてみてください。聞ける医者がいなければ私にDMしてください。割と返信しています。

参考になりましたら幸いです。

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